ITサービスマネジメントとは
ITサービスマネジメントとは、ITシステムによるサービス提供を効率的かつ円滑に行うための管理のことを指します。
具体的には、「問い合わせやアラートの対応」、「蓄積されたナレッジ」、「システムの変更」、「物理資産」などの管理が該当します。
ITサービスマネジメントにおける課題と影響
ITサービスマネジメントにおける課題として、以下のような状況がよく挙げられます。
◆問い合わせやアラートを管理しきれていない。
⇒全体的な状況が把握できず、対処が遅く、同じトラブルが多発している。
◆業務プロセスが不明確であり、守られていないことが多い。
⇒作業影響の検討行われず、予期せぬトラブルが発生している。
◆アラートを検知して、管理ファイルに都度、インシデントを起票している。
⇒インシデントの起票がされず、対応履歴が更新されないことも多い。
◆ユーザからの質問や申請に、サービスデスク担当が都度対応している。
⇒担当者の負担が大きく、対処しきれないため、クレームを招いている。
上記の課題は、様々な機能を持つITサービスマネジメントツール導入により、
担当者の負担軽減や業務プロセスが順守され、効率的に業務を行うことができます。
ITサービスマネジメントツールの機能と利点
- 世界的なフレームワーク「ITIL®」に準拠した多様な機能 多くのITサービスマネジメントツールはITIL®に準拠しており、 「インシデント管理」、 「問題管理」、「変更管理」などに合致した機能をサポートしています。
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問い合わせやインシデントを一元管理
問い合わせやインシデントを一元管理し、システムの全体的な状況を一目で把握できます。 -
自動化
監視システムと連携し、アラート発生時に自動的にインシデントのチケットを発行します。 アラート内容や発生日時、発生機器などの情報が自動で入力されます。 -
起票されたチケットを相互に関連付け
例えばインシデント管理で起票したチケットを、問題管理のチケット関連付けることが可能です。
障害の発生から原因特定、根本対処までの管理が容易になり、迅速な根本解決を推し進めます。 -
ワークフロー機能
例えば作業申請、承認、作業実施、クローズといった一連の流れを、ワークフローに設定できます。
業務プロセスの順守と見える化をサポートします。 -
構成管理機能
システムのサーバやネットワーク機器などを登録することができます。
機器をインシデントと紐づけることで、障害時にどのようなサービスに影響があるのか把握可能となります。 -
資産管理機能
サーバやネットワーク機器だけでなく、PCやUSBメモリも資産として管理し、
棚卸や監査対応を効率的に実施できます。 -
サービスデスクポータルを構築
サービスデスクポータルを構築し、FAQやナレッジを公開することができます。
ユーザ自身による解決を促進し、IT担当者の負担を軽減します。 -
レポート機能
インシデント管理や変更管理など、各データベースを参照してレポートを作成します。
必要な項目の編集が容易で、ニーズに合ったレポートを作成可能です。
発生件数のグラフ化などが可能であり、発生傾向の分析をサポートします。
ツール導入支援サービス
ITサービスマネジメントツールを導入したいが、導入プロセスがわからない、
導入にかける時間がない、といったお客様のために、導入支援サービスを実施しております。
様々なITサービスマネジメントツールの導入実績のある技術者が、御社の要件を伺い、
円滑なツール導入を実現します。
ツールライセンス購入のみでも、ご支援いたします。
またツールのデフォルトの設定では、御社の業務に即していない場合もございます。
ご要望に合わせ、より効率的に作業可能となるようツールのカスタマイズも実施いたします。
多数あるITサービスマネジメントツールの中から、どれを選べばよいかわからない、
というお客様には、要件や予算、スケジュールに合わせた最適なツールのご提案から対応いたします。
導入支援工程概要
ITサービスマネジメントツール導入に必要な工程の概要は以下となります。