Consulting コンサルティング

IT運用自動化コンサルティング

このような企業にお勧めです

  • 手作業や目視チェックに起因する人的ミスや対応遅延をなくしたいと考えている企業
  • 担当者の稼働が限界に達しており、作業の省力化と持続可能な体制構築が必要な企業
  • 自社の業務に合った自動化ツールを活用し、業務効率化を実現したい企業
  • DX推進の一環として、IT運用をスマートに進化させたい企業


サービス概要

当社の「IT運用自動化コンサルティング」は、IT運用業務の棚卸と可視化を起点に、現場に即した業務効率化・省力化の実現を支援するコンサルティングサービスです。
単なるツール導入ではなく、運用プロセスの全体構造を見直し、自動化の定着と拡張性を両立する仕組みづくりを目指します。
多様な業種・現場での実務経験を持つコンサルタントが、IT運用自動化の実現による、属人性の排除、反復作業の削減、品質の安定化に貢献します。


サービスの特長

1.業務プロセスと連動した自動化設計・実装の実行力

現場の業務プロセスに無理なく組み込める形での自動化設計を重視します。
まずは業務の可視化・棚卸しを実施し、「自動化が効果的な業務」と「廃止・簡素化すべき業務」に分類。その上で、現場の運用担当者と連携しながら、現実的かつ負担の少ないステップでの実装を支援します。
 

2.多角的な自動化アプローチの活用

運用における自動化手段は、ジョブ管理、RPA、スクリプト処理、Webhook/API連携など多岐にわたります。
当社は、特定のツールや技術に縛られることなく、現場に最適な手段を選定し、無理なく実行できる形に落とし込むことを重視しています。
 

3.実践的な知見を持つコンサルタントが対応 

金融・製造・通信・公共分野などでIT運用を支援してきた実績豊富なコンサルタントが、現場目線で「実行可能な改善策」を設計・支援します。


サービス紹介

1.対応のアプローチ

(1)現状業務の可視化
業務マニュアルや作業ログ、関係者ヒアリングから現行業務の実態を把握し、作業単位に分解。
属人性や手作業のボリュームを明らかにします。
 
(2)改善施策案の検討と削減効果算出
各作業を「改善の8原則」の観点で分析・分類した上で、改善施策案の検討、および削減効果(工数)を算出します。
※…「自動化」、「廃止」、「消滅」、「容易化」、「標準化」、「計画化」、「分業分担」、「同期化」

(3)自動化の優先度設定
各業務を“作業時間”、“重要度”、“緊急度”、“実現可能性”等によるスコア付けで改善の優先度を設定します。

(4)実行支援・自走化サポート
選定した施策に対し、PoC(概念実証)支援・フロー設計・導入後レビュー・運用マニュアル作成などを包括的に支援します。
さらに、現場担当者が自律的に改善を回せるよう、教育・仕組み化までを伴走します。

(5)導入後のフォローアップと継続支援
施策導入後も、効果検証や業務への定着状況の確認を通じて、改善効果の持続と組織内での定着化を支援します。
また、運用状況の変化や現場ニーズに応じて、施策の見直しや追加提案にも柔軟に対応します。

2.成果物イメージ

(1)現状業務の可視化
・業務一覧 (業務を作業単位に一覧化し、手作業割合、属人性を算出)
 
作業No 業務カテゴリ 作業内容 担当部署 実施頻度 所要時間 手作業割合 属人性 備考
001 監視業務 死活監視アラートの確認 オペレーション部 毎日 10分 90% 監視結果を手作業で記録
002 帳票作成 定型帳票の作成・配信 オペレーション部 週1回 30分 70% テンプレが複数存在
003 アカウント管理 新規参入者のID登録 オペレーション部 随時 20分 60% 登録者により方法が異なる
004 ログ管理 ログ収集と格納 オペレーション部 毎日 15分 80% 手順が属人化
005 定例作業 定例ジョブの手動実行 オペレーション部 平日 10分 70% 手動実行でタイミングにバラつきあり
006 マスタ管理 マスターデータの月次更新 オペレーション部 月1回 25分 60% 手順が複雑かつマニュアル未整備
007 通知業務 サービス停止案内メールの送信 運用管理部 都度 10分 90% 送信忘れや漏れが発生しやすい
008 申請対応 アクセス権限申請の受付・登録 運用管理部 随時 30分 70% 登録手順が個別運用されている
009 報告業務 週次レポート作成 運用管理部 週1回 45分 60% 構成が都度変更される
010 セキュリティ点検 月次のパスワード変更確認 運用管理部 月1回 20分 50% 確認方法が個々に依存



(2)改善施策案の検討と削減効果算出
・改善検討一覧 (作業単位に改善施策案の策定、および改善削減効果(工数)を算出)

作業No 作業内容 改善の8原則 改善施策案 改善前工数 改善後工数 削減効果
001 死活監視アラートの確認 自動化 監視ツールと連携しアラート自動通知 10h 2h 8h
002 定型帳票の作成・配信 標準化/自動化 帳票テンプレート統一、作成フロー標準化し、自動化 8h 4h 4h
003 新規参入者のID登録 分業分担 登録作業と申請確認を別担当に分離      
004 ログ収集と格納 自動化 ログ収集・格納バッチ処理を自動化 9h 3h 6h
005 定例ジョブの手動実行 計画化/自動化 ジョブ実行スケジュールを事前登録し、自動化 7h 3h 4h
006 マスターデータの月次更新 容易化 Excel更新手順をマクロで簡略化      
007 サービス停止案内メールの送信 自動化 完了トリガーによる一斉メール配信の自動化 10h 3h 7h
008 アクセス権限申請の受付・登録 同期化 権限申請と登録フローのタイミング調整      
009 週次レポート作成 標準化 レポート構成と提出形式を統一      
010 月次のパスワード変更確認 容易化 対象リストの抽出・チェック工程を簡素化      
        ※工数/効果は一月当たりの時間

(3)優先度設定
・改善優先度一覧 (評価指標に基づくスコア付けにより、改善優先度を算出)
 
作業No 作業内容 作業時間スコア 重要度スコア 緊急度スコア 実現可能性スコア 合計スコア 改善優先度
001 死活監視アラートの確認 4 5 4 5 18
002 定型帳票の作成・配信 4 4 3 4 15
004 ログ収集と格納 4 4 4 5 17
005 定例ジョブの手動実行 3 3 2 4 12
007 サービス停止案内メールの送信 4 5 4 5 18
 
スコア 作業時間 重要度 緊急度 実現可能性
1 10~60分 年次 個人影響 非常に容易
2 61~150分 月次 チーム影響 容易
3 151~480分 週次 社内影響 普通
4 481~1440分 日次 社外影響 難しい
5 1441分以上 随時、不定期、個別など 全社影響 非常に難しい


自動化事例

事例01:障害予兆検知から回避処置までの一貫自動化

概要 CPU使用率の上昇やログの傾向から障害を予兆検知し、自動でリソースの再割り当てやプロセスのリスタートを実施。
 さらに、それに伴うインシデント起票や影響通知も自動で処理。
構成要素  ・リソース異常の予兆分析(AIOps)
 ・回避アクションの自動実行(例:Kompira、Runbook)
 ・インシデントの自動起票(ServiceNow)
 ・関係者への影響範囲通知(Opsgenie)
使用ツール Zabbix、Kompira、ServiceNow、Opsgenieなど
改善期間(目安) 3~5ヶ月



事例02:パッチ適用の統制対応付き自動化 

概要 脆弱性情報に応じたパッチの自動取得・判定・適用までを自動化。
 さらに、影響範囲の事前検証と、事後レポート作成も含めて実施。
構成要素  ・脆弱性DBとの連携(NVDなど)
 ・適用判断と承認ワークフロー(ServiceNow+統制ルール)
 ・パッチ適用と正常性確認(SCCM/Ansible)
 ・統制レポート自動生成(Excelテンプレート連携)
使用ツール WSUS、SCCM、ServiceNow、Excelテンプレート連携など
改善期間(目安) 2~4ヶ月


事例03:マルチクラウド/オンプレ混在環境での構成変更自動化 

概要 環境変更(ネットワーク・サーバ設定・FWポリシー)を事前定義テンプレートに基づき自動実行し、各構成要素への反映、確認、変更記録、事後承認までを連携自動化。
構成要素  ・要件テンプレート入力(ServiceNowフォーム)
 ・Ansible Towerによるマルチ環境構成変更
 ・Terraform/CloudFormationによるクラウド設定反映
 ・自動ログ収集と変更記録(Syslog+変更台帳自動追記)
使用ツール ServiceNow、Ansible Tower、Terraform、CloudFormationなど
改善期間(目安) 3~6ヶ月



事例04:ジョブ異常の自己復旧&再実行自動化  

概要 バッチ処理などのジョブ異常時に、原因を判定し、自己復旧→再実行→通知を一連で自動処理。
構成要素  ・ジョブ監視ツール(JP1、Kompira)
 ・リカバリアクション(例:再実行/依存サービス再起動)
 ・成否通知(メール・Slackなど)
使用ツール JP1、Kompira、Slack、メール通知ツールなど
改善期間(目安) 2~3ヶ月

事例05:多段階承認付きの構成変更自動化

 
概要 セキュリティや統制ルールに基づき、複数部門の承認フローと設定変更を連携自動化。
構成要素  ・承認ワークフロー(ServiceNow、DocuSign連携)
 ・承認完了後の自動構成反映(Ansible、Terraform)
 ・ログ記録/変更履歴自動追記
使用ツール ServiceNow、DocuSign、Ansible、Terraform、Syslogなど
改善期間(目安) 3~5ヶ月


事例06:監査準備の証跡収集&整理自動化

 
概要 IT統制・セキュリティ監査に必要なログ・設定情報・操作履歴などを事前に自動収集し、フォーマット化。
構成要素  ・操作ログ取得(SIEM、AuditLog)
 ・設定ファイル/証跡の自動収集スクリプト
 ・Excel/Wordテンプレートへの自動反映
使用ツール SIEM、AuditLog、Excel/Wordテンプレートなど
改善期間(目安) 2~3ヶ月

事例07:サービス停止・再開手順の統合自動化

概要 定期メンテナンスや緊急対応時におけるサービス停止・再開手順を、依存関係ごとに制御し一括自動化。
構成要素  ・停止・再開対象の定義(DB→AP→NW順など)
 ・ジョブ制御スクリプト(Ansible, Kompira)
 ・結果ログの自動取得・管理
使用ツール Ansible、Kompira、ログ管理ツールなど
改善期間(目安) 2~3ヶ月


事例08:定型業務の週次自動処理フレーム化 

概要 週次で発生する複数業務(データ抽出→加工→送付→報告)をフレームとして整備し自動化。
構成要素  ・タスク定義テンプレート(処理ルール・対象・フォーマット)
 ・RPA+スクリプト(Power Automate/Python連携)
 ・処理結果を自動的にレポート化・保存
使用ツール Power Automate、Pythonスクリプト、RPA、Excelなど
改善期間(目安) 2~3ヶ月


事例09:退職者発生時のIT資産回収・権限剥奪の自動化 

概要 退職日通知をトリガーに、各種アカウントの無効化、端末リモートロック、資産回収依頼を自動実行。
構成要素  ・人事システム連携(退職情報取得)
 ・ID自動無効化(AzureAD/Okta)
 ・資産回収依頼メール+ログ記録
使用ツール 人事システム、Azure AD、Okta、メール連携、ログ管理など
改善期間(目安) 2~3ヶ月

事例10:ノイズアラートの自動抑制・重要アラートの集約通知 

概要 大量のアラートを類似性や履歴学習で自動グルーピング・重要度評価。重要イベントのみを集約して通知し、対応優先度を最適化。
構成要素  ・アラート統合と集約基盤の構築(Zabbix、CloudWatch、DataDog)
 ・イベント相関分析・クラスタリング(Dynatrace、Splunk、Moogsoft)
 ・ノイズフィルタリングと優先度スコアリング(機械学習+ルールベース)
 ・通知連携(PagerDuty、Slack、メール等)
使用ツール Zabbix、Dynatrace、Splunk、Moogsoft、PagerDuty、Slackなど
改善期間(目安) 3~5ヶ月



当社が選ばれる理由